投資でいう利益は主に「分配金」や「売買差益」ですが、これらの運用益に対して通常は20.315%の税金がかかります。
【つみたてNISA】という非課税枠内で運用することで、この税金がかからず非課税で運用することができます。
しかもこの非課税期間は20年間にもわたります。
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ここでは【つみたてNISA】で資産運用する際のデメリット、気を付けるべき注意点について見ておきましょう。
どういった理由で【つみたてNISA】が向いていないのか、デメリットや注意点から見ていきましょう
つみたてNISAのデメリット
投資対象には制限がある
【つみたてNISA】で投資できるファンドは金融庁が定めた厳しい条件をクリアしたものだけなので、投資できるファンドに制限があります。
好みの個別株・不動産投資信託などで運用することは出来ません。
2020年9月15日現在、インデックス型投資信託が158本・アクティブ型投資信託18本・ETF7本、合計183本となっています。
元本割れのリスクはある
【つみたてNISA】で運用するファンドはリスク性資産なので、短期的には大きな値動きがあり、一時的には元本が割れることもあります。
【つみたてNISA】は長期的に運用するものなので、短期的な値上がり、値下がりに一喜一憂しないように、淡々と積み立てしていきましょう。
損益通算ができない
一定期間内に「A口座で利益が100万円、B口座で損失が50万円」という投資結果があったとします。
この場合100万(利益)-50万円(損失)=50万円(最終利益)となり、この最終利益に税率がかかるので節税の効果があります。
これが「損益通算」です。
損失の出たB口座がつみたてNISA口座だった場合、A口座の利益と損益通算できません。
繰越控除ができない
一定期間内に「A口座で利益が50万円、B口座で損失が100万円」だった場合、最終損失は50万円となります。
この50万円の損失は最大3年間に渡って損失を繰り越して、翌年の利益から差し引くことが出来ます。
これが「繰越控除」です。
つみたてNISA口座内での損失は繰越控除の対象にはなりません。
非課税期間が設定されている
【つみたてNISA】の非課税期間は20年間と決まっています。
例えば初年度に40万円を投資したファンドが、非課税期間終了の20年目に半値の20万円に値下がりしていたとします。
よほど資金化を急がない限り、一先ず保有し続けると思います。
この場合、つみたてNISA口座から一般口座に移管されるわけですが、問題は「この時に20万円で取得した」とみなされてしまうことです。
もしこの後ファンドが40万円まで戻した時に売ろうとすると、本来は最初に買った値段に戻っただけですね。
でも一般口座に移した時の20万円が取得価額とされていますがので、20万円値上がりして40万円になったとみなされます。
そして値上がり分の20万円について課税されてしまいます!
こういうことも頭には入れておきたいですね
つみたてNISAの注意点
余った非課税枠の持ち越しはできない
【つみたてNISA】には年間40万円という非課税にできる投資枠があります。
この非課税枠は使い切れなかったからと言って翌年に繰り越すことは出来ません。
前年度に10万円分使い切れなかったからといって、今年非課税枠40万+10万の50万円にはなりません。
非課税枠の恩恵を最大限に受けるためには、毎年非課税枠40万円を使い切りましょう。
使った非課税枠は復活しない
例えば今年40万円分の非課税枠を使い切ってしまったが、その後10万円分売却しても、10万円分の非課税枠が再度使えるようにはなりません。
一度使った枠が復活することはありません。
非課税枠のご利用は計画的に!
他の口座から資産の移し替えはできない
他に一般口座や特定口座のような課税口座を持っていたとしても、それらの口座からつみたてNISA口座に資産を移すことはできません。
逆につみたてNISA口座の資産を課税口座に移すことはできますが、通常の課税対象になるので意味がないですね。
つみたてNISA口座と一般NISA口座、ジュニアNISA口座についてはお互いに資産を移し替えることは出来ませんので注意が必要です。
金融機関によって取り扱いファンドは異なる
銀行の窓口や店舗型の証券会社では、金融庁の厳選した合計183本のファンドを全てつみたてNISAの投資対象とはしていません。
僕もお世話になっているSBI証券や楽天証券は殆どのファンドを取り扱っていますので、開設する金融機関もしっかりと比較検討してください!
SBI証券 楽天証券つみたてNISAに向いてない人
短期で成果を出したい!
【つみたてNISA】は長期的な資産形成を支える投資の制度だといえますので、短期的な成果を求める方には合わない制度です。
大きな値上がりを期待したい!
【つみたてNISA】の投資対象の殆どがインデックスファンドです。
つまり特定の株式相場の平均をとる指数(インデックス)に連動してるので、基準価額の値動きの幅も個別株ほど大きくなりません。
よりダイナミックな値動きを期待している方にも合わない投資方法といえますね。
まとまった金額を一括投資したい!
もし手元に100万円あって、まとめて一つのファンドに投資したくても、【つみたてNISA】には年間40万円という非課税枠があります。
一般NISAであれば年間120万円まで非課税枠がありますが、こちらは非課税期間は最大5年です。
ただし「つみたてNISA」と「一般NISA」の併用はできませんので、自分の投資目的などを踏まえて選ぶのがいいでしょう。
最後に
いろいろなデメリットや注意点を上げてきましたが、【つみたてNISA】は毎月コツコツと積み上げていくだけの手間いらずの投資としてとても優れています。
大切なことはデメリットや注意点を念頭に【つみたてNISA】を活用していくことです。
20年間も非課税で運用できるというのは非常に大きなメリットなので、無理のない範囲で将来の資産形成に活用していきたいですね!
取り扱いファンドが多く、自分好みのファンドが選びやすい「SBI証券」「楽天証券」でNISA口座を開設しましょう!
SBI証券 楽天証券以上、エンティでした!Nice meeting you & Have a great day!!
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