政情不安や景気後退で株価が下がると逆に上昇する傾向にあるため、「有事の金」と言われてきた「金」はコロナショックから一気に値を上げて、今でも高い水準をキープしています。
ただ金を持つのはいろいろと大変。
家に置いておけば盗難の不安、預かってもらうと保管料が必要。
イザ売買するとなると少々割高な売買手数料もかかってきます。
その点でいうと現物を持たない「金ETF」は盗難の不安もなく保管料も不要
ETF(上場投資信託)なので、市場でいつでも売買が可能です。
株式投資のリスクヘッジとして利便性の高い金ETF【GLD】について、メリットやデメリットを見ていきましょう!
🔹こんな人へおすすめの記事
株式投資だけでは暴落の不安がある
金への投資を考えている
【GLD】への投資のメリット・デメリットが知りたい
金のETF【GLD】の概要
名称:SPDR® Gold Shares (GLD)
運用会社:ステート・ストリート
目的:ロンドン金価格に連動
経費率:税抜き0.40%
分配金:なし
金のETF【GLD】の現状 2020.09.15
コロナショックから一気に上昇して、この1か月は180ドルを超えてキープし続けています。
金が上昇している要因としては、世界的な金融緩和のよって溢れたお金が流入してきていると言われています。
金のETF【GLD】のメリット・デメリット
現物の「金」ではなく「金ETF」を保有するメリットやデメリットは何でしょう
メリット
- 「安全資産」とされるので、今回のコロナ禍や戦争のような有事の際には資金の逃避先として選ばれます。
- 株や債券は発行元が破綻すると紙切れになりますが、投資対象である金にはそのようなリスクもありません。
- 金ETFへ分散投資することで、資産形成に安定感・安心感をもたらします。
- 金が採掘できるのはあと20年だという分析予測もあり、もし枯渇すれば価値は上がります。
- 金ETFは現物の金を持たないので、盗難のリスクがありません。
デメリット
- 分配金は発生しませんので、値上がりしない限り利益は得られません。
- コスト面ですが、米国株式などでは0.1%を切るものもあるので、0.4%というコスト設定が少々高めですね。もしも分配金のないGLDの価格が上昇しなければ、毎年0.4%の損になると言えます。
- 基本的には現物の金との交換が出来ません。
現物の金ではダメなの?
金ETFよりも現物の金・地金(延べ棒)を持つ方が安心という意見もあるかもしれませんが、現物の金の売買・保有にはコスト面がデメリットになります。
手元に置いておくと盗難の危険性もありますし、どこかに保管を委託すると保管コストが必要になります。
現物だと売買手数料も高めです。
もし売買量が小口になると売買手数料が更に割高になります。
金はインフレ時の強い味方?!
金は「インフレヘッジ」に用いられることが多いです。
インフレになると物価が上がり、相対的におカネの価値が下がります。
そうなると「価値が下がりきらないうちに現物に変えておきたい」という心理が働き、金や不動産などに変えることでおカネの目減りというリスクを回避しようとします。
これが「インフレヘッジ」です。
「有事の金」として景気悪化や紛争危機などでも金は重宝されますが、インフレの懸念が高まりそうな時にも金に資金が流入しがちです。
最後に
今回のコロナ禍を発端とした株価の暴落で、【金】が安全資産と呼ばれる理由を改めて実感しました。
個人的には平時にコツコツと【GLD】を積み増して、今回のような有事に備えるのがいいかなと思います。
ただし【GLD】自体は分配金をもたらしませんので、ポートフォリオのメイン資産に据えるのはちょっと違うかなと思います。
あくまでも資産の中心は株や債券とし、一部【GLD】を含めて資産全体の値動きをマイルドにすることで、有事のリスクに強いポートフォリオを目指しましょう。
金ETF【GLD】を定期的に積み増していくのであれば、SBI証券の「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利ですね。まずはSBI証券で口座を開設してみましょう!
No.1ネット証券ではじめよう!株デビューするならSBI証券以上、エンティでした!Nice meeting you & Have a great day!!
コメント