NISA口座は基本的には1年単位で「つみたてNISA⇆一般NISA」の区分変更、ほかの金融機関への変更が可能です。
ただ無闇やたらに変更するとデメリットもあります。逆に変更した方がいい場合もあります。
「つみたてNISA⇆一般NISA」の変更および金融機関変更のメリット・デメリットをまとめました。
🔹こんな人へおすすめの記事
金融機関を変更しようと考えている。
NISAの区分変更(つみたてNISA⇆一般NISA)を検討している。
NISAの区分変更するメリットは?デメリットは?
NISAの区分変更(つみたてNISA⇆一般NISA)のメリット・デメリット
メリット
メリットは人によって様々だと思います。
短期で大きな金額を資産運用していたが、少額で長期的な資産運用に切り替えたい人は、つみたてNISAにした方がいいと思います。
定期積立による長期的なインデックス投資は資産分散・地域分散・時間分散などのメリットを享受できます。運用期間が長期になるほど負けにくく、一般的に投資の最適解はインデックスファンドへの長期投資だと言われています。
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逆につみたてNISAで始めたけど、非課税枠を超えることが多かったり、つみたてNISAで買い付けできない商品に投資したい場合も、一般NISAに切り替えた方がより自分に合った効率的な資産運用が出来るかもしれません。
つみたてNISAの投資対象は「金融庁の厳しい条件をクリアしたファンド(投資信託)」となっていて、個別株やREIT(不動産投資信託)は対象外です。非課税枠を活用して個別株やREITに投資したい場合は一般NISAへ区分変更する必要があります。
デメリット、注意点
変更前の保有資産をロールオーバーできない
一般NISAでは非課税期間5年の終了後に、翌年の非課税枠に移し替えるロールオーバーという制度があります。
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一般NISAからつみたてNISAへ区分変更すると、変更前の保有資産は非課税期間終了までは非課税で保有しておけますが、期間終了後のロールオーバーが出来なくなるのが最大のデメリットです。
ロールオーバーしようと思うと、再びつみたてNISAから一般NISAへ区分変更をしないといけません。もし何もせずに放っておくと、自動的に課税口座へ移し替えられてしまいます。
NISA口座の区分変更を繰り返すことは煩雑で管理も複雑になり、「効率よく資産の最大化」を目指すに当たってそこまでする必要があるのかも疑問が残ります。
つみたてNISAは制度上、ロールオーバーは出来ません
変更できる期間にも注意
変更前のNISA口座で一度でも非課税枠を使ってしまうと、その年内にNISA口座の区分変更はできなくなります。その年の10月~12月の間に手続きをすることになり、区分変更の適用は翌年からとなります。
特につみたてNISAは自動買付設定をしている方が多いと思いますので、区分変更を考えているのであれば、特に早めに準備しておく必要があります。
年初に一度でもつみたてNISA口座で積立投信の買付をしてしまうと、手続きはその年の10月まで待たなければならなくなります。
他の金融機関への変更する際のメリット・デメリット
メリット
最大のメリットは、「購入できる投資商品が変わる、増える」ことです。
金融機関によってNISAの対象になっている商品は種類も数も大きく違いますので、金融機関を変えることで投資対象が増える可能性があります。
僕の地元の銀行ではつみたてNISA対象のファンドは4本しかありませんが、僕も資産運用している楽天証券だったら170本(2020年11月9日時点)もあります。
多ければ良いという訳でありませんが、選べる対象ファンドが多い方が、より維持管理コストの安い商品を選べる可能性が広がります。
デメリット
変更前のNISA口座で購入した保有資産を、変更後の金融機関へ移管することはできません。
変更後の金融機関へ移すことはできないものの、非課税期間が終わるまでは変更前の金融機関で非課税のまま保有しつづけられます。
非課税期間満了後はロールオーバーできませんので、「売却」もしくは「課税口座への移し替え」となります。
最後に
NISA口座は一年単位で区分変更や金融機関変更はできますが、非課税枠を使っているかどうかで年内に変更ができるかどうか決まります。
また区分変更や金融機関変更することでロールオーバーができなくなるなどのデメリットもありますので、本当に変更が必要かどうか、自分の資産運用プランに照らし合わせてじっくり検討しましょう。
以上、エンティでした!Nice meeting you & Have a great day!!
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