積立投資信託を続けていくと、将来の資産がどれくらいになるのかを簡単に算出できるのが楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」や金融庁のNISAサイトにある「資産運用シミュレーション」が知られています。
どちらも積立投資の簡易なシミュレーションですが、つみたてNISAの運用シミュレーションとは少し違います。
簡易シミュレーションでは分からない、つみたてNISAの本当の実力を見てみましょう。
これを見て少しでも多くの人が「投資を始めてみよう」「つみたてNISAをやってみよう」と思ってくれたら嬉しいです!
少し考え方が複雑ですので、実際につみたてNISAを始めて、仕組みついて色々学んでから改めて読んでもらえると、より実感をもって理解してもらえるかと思います。
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資産運用シミュレーションでの試算
つみたてNISAは箱のようなものです。その中で1年間40万円まで非課税での投資が可能です。この箱は1年間40万円まで投資したら、20年間は非課税で保有し続けることができます。
1年間で40万円となると1か月あたりの投資可能額は33,333円になりますね。
金融庁HPの「資産運用シミュレーション」で利回り5%で算出してみましょう。
投資額は1年40万円×20年で800万円、複利運用で最終積立額は1370万円になりました。これでも素晴らしい投資結果ですが、老後2000万円問題は解決しそうもないですね。
実はこのシミュレーションは、将来予想される投資結果とは少し異なります。
『資産運用シミュレーション』では積立スタートから20年間での資産となっていますので、下図のオレンジの三角で囲った部分だけのシミュレーションになります。
ところが最後に得られる新たな投資枠40万円分は、20年目から20年間の非課税運用が可能ですので、非課税期間が終わるのは積立スタート時から見ると39年後になります。
つまり『資産運用シミュレーション』では緑色の三角の部分はシミュレーションに入っていないことになります。
つみたてNISAの本当の実力
年間40万円の非課税枠を20年間非課税運用した時の本当の最終積立額は2060万円になります!
これは先ほどの図の【オレンジの三角+緑の三角】の総和になっています。
最終積立額は次の手順で導き出します。
1年目の積立額の算出
1年目の運用状況は『資産運用シミュレーション』で求めてみましょう。
毎月の積立額33,333円×12か月を利回り5%で計算すると、非課税限度の投資額40万円が1年後に409,291円になります。
最初の非課税枠の20年の運用結果
最初の1年目の積立額409,291円をそのまま20年間利回り5%で保有し続けると、20年目には1,034,258円にもなります。
投資信託からの分配金は再投資されますので、複利運用で最終積立額は大きく膨れあがります。
最終積立額の算出
複利運用で20年間保有しておくと、最初の投資額40万円が20年後には103万円になります。
毎年40万円の非課税枠を使い切ることができれば、103万円が20個出来上がることになりますので、最終積立額は2060万円にもなります。
仮に上手くいって利回り10%で運用できたとした場合、『資産運用シミュレーション』でも最終積立額は2530万円まで積み上がります。
これを丁寧に計算していくと
・33,333円×12か月を10%の利回りで積み立てると418,848円
・418,848円を利回り10%で20年間保有すると、20年後には2,561,636円
・これが20個できますので、最終積立額は5123万円
5,000万円あれば老後2000万円問題は解決しそうですね。
最後に
一般的には3~7%といったところで、利回り10%というのは理想に近いです。
それでもつみたてNISAを活用して、年間5%の利回りでコツコツ積み立てていけば、2000万前後の資産には積み上がります。
つみたてNISAの投資可能期間は今のところ2042年までとなっていますが、一日も早く始めた方がより長期的に積み立てができて、複利の効果を増大させることもできます。
だからと言って、生活に支障をきたす投資は続きません。
生活費のムダや見直しによって”出”を抑え、余裕資金を作り出すことから始めましょう!
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以上、エンティでした!Nice meeting you & Have a great day!!
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