高配当ETFとしてもてはやされた【SPYD】がコロナショック以降、「他のETFに比べて戻りが悪い」「減配続き」でオワコンか?!と言われた時もありました。
その後力強く回復し、2022年3月29日には過去最高の44.47ドルをマークしました。
2022年4月6日時点で配当利回りは5.92%、1株当たり分配金は0.65271ドルとイイ感じです☆
コロナショック以降の低迷期には売却して他のETFに乗り換えた人も少なくないと思いますが、積み上げ続けている人は現時点では「勝ち組」ですね。
分配金などのインカムゲイン狙いで【SPYD】を保有する人が多いと思いますので、価格の上昇下落に惑わされることなく長期保有が基本だと思います。
そして分割投資でリスクを分散させるべきだと思います。
マイルールを守り、値の上げ下げに一喜一憂しないことが大切!
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ETFは「上場投資信託」
ETFは「上場投資信託」ですので、投資信託の一種です。
「上場」している、つまり株式市場で頻繁に売買されています。
「投資信託」は、いわば株の詰め合わせパックです。
ETFは取引市場に上場された、流動性の高い「詰め合わせパック」だということです。
【SPYD】は低コスト(経費率0.07%)で、いつもで売買できる、高配当な株の詰め合わせパックってことか!
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投資信託は長期保有が基本
投資信託には「インデックスファンド」「アクティブファンド」「バランスファンド」など幾つかの種類がありますが、一般的に投資の最適解は「インデックスファンドへの長期投資」だと言われていています。
そして投資の王道は「長期」「分散」「積立」だと言われます。
つまり、「分散」の効いたインデックスファンドを定期的に「積立」投資して、「長期」保有することが最適解だというわけです。
コロナ禍で暴落&大幅減配となりましたが、変わらず「長期」的に保有し続け、値下がりした時にも積み上げ続けられた人は、分配利回りの戻った今、大きな恩恵を受けていると思います。
【SPYD】はS&P500指数構成銘柄のうち、配当利回り上位80銘柄で構成される指数(インデックス)に連動するETFです。
つまり80社に「分散投資」しているイメージです。
分散の利いた【SPYD】を定期的に積み立てて長期保有する、それだけで投資の王道を歩めますね!
分配金再投資による複利効果は得にくい
【SPYD】はETFですので長期保有していきたいですが、少額投資できる投資信託とは異なり一株単位でしか購入できません。
投資信託の最大の魅力は分配金の再投資による複利効果を狙えるところですが、ETFだと再投資するためには分配金を寝かせておいて、一株分まで貯まって初めて再投資に回せます。
複利効果を最大に活かして資産形成をしたいのであれば、【SPYD】への投資ではなくてもいいのかなと思います。
将来に向けての資産形成も大切ですが、今ある家族や友人との時間もお金を使って充実させたいところです。
【SPYD】の分配金収入によって”今”の生活を豊かにしたいですね!
SPYDの変遷
価格の推移
僕が2020年8月に【SPDR】を購入した時は36.5ドルでした。
コロナショック前の約40ドルから20.8ドルへと大暴落した後に、VYMやHDVなど他の高配当ETFが徐々に金額を戻す中で、SPYDはひとり負け状態で停滞を続けてオワコンだと言われていました。
コロナショックのような下落局面で大切なことは、どういう目的で【SPYD】を保有しているか、その理由がブレないようにすることです。
多くの人は高配当を目的に保有していると思いますので、「減配続きで分配金収入という目的が達成できない」という理由であれば手放すのはアリだと思います。
一方、暴落局面で「値段が下がった、ヤバい!」と焦って売ってしまう必要はないと思います。
何故なら値上がりによる売買差益(キャピタルゲイン)を狙うことが保有目的ではないからです。
大切なことは感情のコントロール。暴落局面でも冷静になって【SPYD】を保有している理由に立ち返って、本当に売却するべきか判断しましょう。
分配金の推移
分配金も減配続きで、コロナショック前に購入した人は好材料が見られずに手放した人も多かったと思います。
今振り返ると、結果的に「狼狽売り」だったと感じている人も多いと思います。
年間分配金($) | 分配金利回り※ | |
2022 | - | - |
2021 | 1.55 | 4.70% |
2020 | 1.63 | 4.95% |
2019 | 1.75 | 4.46% |
2018 | 1.62 | 4.75% |
2017 | 1.42 | 3.79% |
2016 | 1.51 | 4.33% |
2015 | (0.33) | – |
平均 | 1.59 | 4.46% |
【SPYD】は3月6月9月12月の年4回の分配金がありますが、2020年6月に0.36ドル、2020年9月に0.26ドルと大きく減配しました。
ところが2020年12月に分配金が0.61ドルと9月よりも235%ほどハネました。
2020年12月には価額が戻りきっていない中で分配金が大きく改善したので、結果的に2020年の年間の分配利回りは例年よりもむしろ好成績になりました
2021年3月の分配金も0.64ドルでしたので、この水準がどこまで続くのか注視していきます。
※2022年3月の分配金が「1株当たり0.65ドル」ですから、やはり堅実に保有していきたいものです。
分配利回りを売買の基準にする
「分配利回りが〇%を割り込んだら売る!〇%以上になったら買う!」いうマイルールはアリだと思います。
大前提として【SPYD】の保有目的が分配金であれば、です。
投資で大切なのは「何のための投資なのか、保有目的は何なのか」を明確に持っておくことです。
「値上がりしたから売ろうかな」「分配利回りが上がったから買おうかな」と売り買いの基準をその場その場でコロコロ変えていると、必ずどこかで大きな失敗をします。
『インベスターZ』という名作の投資マンガの中では「初心者は利食い10%、損切り5%」というルールが出てきます。
利益が大きく出そうでも+10%になったら売って利益確定。逆に損が出そうになったら-5%になった時点で売って損失確定する。このルールを徹底することで安定して資産を増やすことが出来るというものです。
【SPYD】は分配金目的で保有する、そして分配利回りが〇%を割ったら売却する!
基準価額などに惑わされることなく、分配利回りを基準としたルールを徹底するのであれば、売買することはアリだと思います。
【SPYD】は今からでも買うべき?!
コロナショックでは大きく下げましたが、分配金は既にコロナショック前の水準を超え、価額も過去最高をマークしています(※2022年3月29日現在)
いずれコロナショック前の成長度合いに追いつくだろうと考えれば。まだまだ十分に購入に値する価額だと思います。
僕も僅かではあるものの引き続き買い増しています。
ただし、【SPYD】はコロナショック前後の推移を見ていると景気敏感な性質がありそうなので、世間の動向によってはまたすぐに減配や暴落に見舞われる可能性もあります。
ポートフォリオの主力に置くほどは信用できないかなぁ
とはいえ、【SPYD】を少しずつ積み増していくことができれば、定期的な分配金収入を得ることもできるようになるので、心強い味方にもなりますね!
分配金で美味しいものを家族で食べに行けたり、旅行に行ったりできれば、心の豊かさにもつながりますね!
一括投資か分散投資か
もし手元にまとまった余裕資金があった時に【SPYD】を一括投資するか分散投資するか、迷いますね。
僕は分散投資して様々なリスクを緩和したいと思います。
一括投資と分散投資については別の記事でまとめています。
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たとえ余裕資金でも一括投資した数十万円や数百万円分の【SPYD】が-20%、-30%と目減りしていくことに耐えられますか?
高配当目的であれば本来は暴落などは気にする必要ないんですが、激しい値動きに慣れていない人は正常な心理を保つことが難しいと思います。
分散投資する方が暴落の影響が緩和されるので精神面的にも安定します。
ただし、あまり長期にわたって分散させすぎると、最後の方の資金は何も生まずに寝かせている状態になるので勿体ないですね。
お金に働いてもらうことは投資の基本中の基本です。
敬愛するリベ大の両学長から学びました。
「バビロン大富豪の教え」でも「蓄えたお金を働かせろ」と言っています。
最後に
米国高配当株ETF【SPYD】は設定されてから日の浅いETFなので、潜在能力は計り知れません。
コロナショックという大暴落を初めて経験して、低迷からの復活に時間のかかる一面もあったり、低迷すると大きな減配のリスクがあることも分かりました。
投資の最適解といわれるインデックス投資は基準価額など気にせず無心で積み立てていけますが、【SPYD】のような高配当ETFへの投資は少し難易度が高いかもしれませんね。
とはいえインデックス投資は”将来”のための資産が増えていくのを見ているだけですが、分配金収入は”今”を豊かにしてくれます。
【SPYD】は高配当を狙ってじっくり保有し続け、少しずつ積み増していきたいですね。
以上、エンティでした!Nice meeting you & Have a great day!!
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