一般的に値動きが株式と逆の値動きをすると言われているのが「債券」です。
コロナショックでも債券ETFならではの安定感を見せました。ポートフォリオの値動きを抑えたいという方にはおすすめです。
0.035%に抑えられた経費率もおすすめするポイントです!
🔹こんな人へおすすめの記事
米国トータル債券市場ETF「BND」ってどんなETF?
毎月配当って大丈夫?
【BND】の概要(2020/6/30現在)
- 運用会社 バンガード
- 設定日 2007年4月3日
- 純資産総額 560億米ドル
- 経費率 0.035%
- ファンドの配当利回り 2.88%
米国の投資適格債券市場を網羅する「バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」に連動することを目的としています。
このETFは9600以上の銘柄で構成されていますので、これだけで米国全体の債券に分散投資できるイメージです。
S&P500とのチャート比較
米国株式に興味があれば一度は耳にしたことのある【S&P500】という指数と比較してみました。
直近1年間のチャート比較ですが、S&P500に比べるとBNDが非常に値動き幅が小さいことが分かると思います。
グングン右肩上がりという伸びは期待できませんが、コロナショックのような暴落時にも大きな落ち込みもありません。
債券ETFを保有することがポートフォリオ全体の値動きの抑制に一役買い、また株式などの暴落時にも殆ど下げないBNDを保有しておくことは精神衛生上も役立つと思います。
債券ETFがポートフォリオの「値動き」と「精神衛生上」の両面で安定化をもたらす、というのも納得ですね
米国債券債券ETFを持つメリットとデメリット
メリット
債券ETFは流動性が高い
通常の債券は発行者が期間指定し、その間に購入手続きをして買います。
また満期が決まっていて、償還日(満期)まで保有することが前提になっています。
その点で、債券ETFは市場で取引されているため、いつでも自由な売り買いが可能です。
値動きが少なく安定している
これはメリットともデメリットとも取れますが、チャート比較でも見たように、大きな右肩上がりの伸びは期待できませんが、一方でコロナショックによる株式の暴落時にもBNDは大きく値を下げることがありませんでした。
童話「ウサギと亀」でいうと債券ETFは亀のようですね。
デメリット
為替リスクがある
米国債券ETFですので為替の変動リスクがあります。
例えば1ドル=100円でETFを1万ドル分購入すると、日本円で100万円を支払います。
もし1ドル=90円と円高になった場合は90円×1万ドル=90万円ですので10万円の為替差損です。
逆に1ドル=110円と円安になった場合110円×1万ドル=110万円で10万円の為替差益となります。
保有コストがかかる
通常の債券は持っていてもコストはかかりませんが、債券ETFとして持つことで「信託報酬」としてコストがかかります。
BNDは毎月配当ですが大丈夫!
投資用語にタコ足配当(タコ配)という言葉があります。
利益が出ていないのに配当が払われている場合、その配当の原資が利益ではなく会社の資産の取り崩しであるケースが存在します。それが「タコ足配当」です。
社外に会社の資産が流出することになる訳で、資産の目減りは債務超過を引き起こし、将来的に事業に悪い影響を及ぼす可能性があるので嫌厭されます。
利益が出ていないのに毎月分配しないといけない場合、毎月資産を取り崩して払い出していくことになるので、一般的に「毎月配当型はやめた方がいい」と言われます。
BNDは毎月分配型ですが、ETFは税法の定めにより、運用益からかかった費用を差し引いた分を分配金として払い出すように決められているのでタコ配ではありません
最後に
- 米国トータル債券市場ETF【BND】は次のような方におすすめです。
- コロナショックなどの暴落の憂き目に遭いたくない、手堅く運用したい
- 長期保有して毎月安定的にインカムゲインを期待したい
- 株式の騰落リスクを和らげたい
BNDについて色々深堀して見て、債券に改めて安心感を覚えました。
以上、エンティでした!Nice meeting you & Have a great day!!
僕は各種ETFをSBI証券で運用をしています
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