とても人気のある米国高配当株ETF【HDV】を解説します。
配当金を安定的に手にできるので、長期保有がいいかなと思っています。
【HDV】の5つの魅力
・おおよそ3~4%という配当利回り
・トータルリターンも期待できる
・個別株投資と違って70以上の銘柄に分散投資できる
・年0.08%と経費率の低さ
・大手資産運用会社なので安心
ETFとは上場された「投資信託」です。
上場されているので市場で活発に売買されますが、投資信託なので幾つかの株式の詰め合わせパックですね。
「ETF」と「投資信託」の違いについてはこちらをどうぞ!
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HDVの概要(2021/6/14現在)
- 運用会社 ブラックロック
- 設定日 2011年3月29日
- 純資産総額 71億米ドル
- 経費率 0.08%
- ファンドの配当利回り 3.30%
【HDV】は「モーニングスター配当フォーカス指数」の価格と利回りパフォーマンスに連動した投資成果を目指すETFです。
「モーニングスター配当フォーカス指数」とは、財務健全性が高く、同時に持続的に平均以上の配当を支払うことのできる、質の高い米国企業75銘柄で構成されているインデックスです。
HDV ファクトシート
米国の有名、優良企業の株式に投資します。
引用:ブラックロック iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF FACTSHEET
財務状態が健全であり、配当金を支払っている企業の株式75銘柄に投資できます。
インカム獲得を目指すために活用できます。
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/literature/fact-sheet/hdv-ishares-core-high-dividend-etf-fund-fact-sheet-ja-jp.pdf
【HDV】を保有することで、手堅く長期的に配当を貰えるということですね。
【HDV】のここが推し!5つの魅力
おおよそ3~4%という配当利回り
【HDV】の魅力の一つは高配当ETFだということです。
よく比較される「バンガード・米国高配当株式ETF 【VYM】」「SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF【VYM】」の配当利回りを比較してみます。
年 | HDV | VYM | SPYD |
---|---|---|---|
2020 | 3.65% | 3.11% | 4.16% |
2019 | 3.80% | 3.64% | 5.13% |
2018 | 3.43% | 3.09% | 4.32% |
2017 | 3.59% | 3.17% | 4.08% |
2016 | 3.68% | 3.30% | 5.17% |
2015 | 3.76% | 3.13% | |
2014 | 3.49% | 3.06% | |
2013 | 3.80% | 3.54% | |
2012 | 3.77% | 3.52% | |
2011 | 3.14% | ||
平均 | 3.66% | 3.27% | 4.57% |
毎年の配当利回りを単純に年数で割った平均値ですが、やはり【SPYD】のだけ頭ひとつ抜けていますね。
ただし【HDV】の3.66%、【VYM】の3.27%も配当利回りとしては決して悪くない数字です。
高配当ETFの魅力は配当利回りですが、トータルリターンなども検討材料にしましょう。
トータルリターンも期待できる
2021年5月末現在の【HDV】のトータルリターンです。
2021年5月31日現在 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
---|---|---|---|---|---|
トータル・リターン(%) | 21.64 | 9.09 | 8.02 | 10.02 | 10.50 |
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf
次に7か月前の2020年10月末のトータルリターンはこんな感じでした。
2020年10月31日現在 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
---|---|---|---|---|---|
トータル・リターン(%) | -14.26 | 0.56 | 4.42 | – | 8.30 |
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf
2021年6月現在、米国株式市場は絶好調でS&P500指数は過去最高値を更新しました。
【HDV】も設定来のトータルリターンが10%を超えてきています、絶好調!
高配当を期待できるだけでなく、トータルリターンも堅調な右肩上がりが見て取れますので、長期保有にも適していると言えますね。
経営状態が健全な企業に分散投資できる
ファクトシートにも「財務状態が健全であり、配当金を支払っている企業の株式75銘柄に投資できます」とあるように、【HDV】一本で75の高配当優良銘柄に分散投資が可能です。
「財務状態が健全」とあるように、経営面で安定している企業が組み込まれている点も【HDV】のメリットですね。
また年に4回のリバランスを行い銘柄入れ替えがあるので、リスクを抑える一定の効果があると考えられます。
ちなみに【VYM】は年1回、【SPYD】は年2回のリバランスを実施しています。
経費率は0.08%!
【HDV】はトータルリターンも毎年の配当金も期待できるので、長期保有を前提に積み増ししていきたいものです。
そうなると経費率0.08%はとても魅力的です。
100万円を1年間運用しても経費はたったの800円!
大手資産運用会社の安心感
世界の3大資産運用会社のいえば、バンガード、ステートストリートそしてブラックロックです。
VYMはバンガード、SPYDはステートストリート、そしてHDVはブラックロックがそれぞれ運用しています。
ブラックロックの運用資産残高は7.43兆米ドル(約807兆円)(2019年12月末時点、1ドル=108.6円換算)です。
これは2019年11月末の東証1部全体の時価総額が約640兆円であることを考えると、いかにブラックロックが多くの運用資金を集めていて、信用に足る資産運用会社であるかが分かると思います。
最後に
デメリットとしては「75銘柄」という構成銘柄数でしょうか。
【VYM】約400銘柄と比べると【HDV】75銘柄は、分散の度合いに少々物足りなさを感じるかもしれません。
でも【VYM】のリバランス年1回に対して、【HDV】は年に4回のリバランスがいい感じです。
「銘柄数の多さ」と「リバランスの頻度」、どちらがより安心感を得られるかは個人の投資スタンスや考え方によると思います。
細かなリバランスで小回りが利くETFに安心感を持つ人には【HDV】はお勧めだと思います。
僕は各種ETFをSBI証券で運用をしています
高配当株ETFの定期買い付けサービスは、忙しい現代人にはとても便利です!
以上、エンティでした!Nice meeting you & Have a great day!!
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