【初心者向け】積立NISAで分散投資 ~3つの失敗パターンから見てみよう!~

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投資を考えると必ず頭をよぎるのが様々なリスク。そのリスクを軽減するために分散投資という方法があります。3つの分散投資の方法と、4つの失敗パターンから自分に合った最適な分散リスクを見極めましょう!

SBI証券[旧イー・トレード証券]

分散投資の3つの概念

資産の分散

投資の対象には株式、社債、投資信託、不動産、金など、多種多様な投資対象が存在します。値動きが同じものを組み合わせても、リスクは分散されません。

時間の分散

手元に100万円あった時に、1回でドンと100万円分購入するのではなく、積立投資のように購入するタイミングを複数設定することで、日々変わる値動きによるリスクを緩和できます。

地域の分散

投資先も日本国内、米国、先進国(米国やユーロ圏など)、新興国(東南アジアや南米各国)など様々な組み合わせが考えられますね。

①複数銘柄買うことが分散投資じゃない

「初心者で中身はよく分からないから、人気の投資信託ベスト10から買ってみよう!」だと、単に複数銘柄に分けて買っているだけで、分散投資にはなっていないことがあります。

http://www.fundoftheyear.jp/2019/

出典:投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year

『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year』などは人気ファンドを選ぶのに分かりやすいと思いますが「【2位:eMAXISSlim米国株式S&P500】と【6位:楽天・全米株式インデックスファンド】(楽天VTI)に分散投資しよう!」だと実はあまり分散投資になっていません。

次のチャート図は楽天VTI(9I312179)S&P500とを比較したものですが、値動きが大変良く似ています。

引用:yahooファイナンス

アメリカの株式全体に投資する楽天VTIとアメリカの主要大型株式500銘柄に連動するS&P500なので、どちらも同じような値動きになってしまい、これではリスク分散出来ていませんね。

①時間分散は利益も分散?

投資する時間を分散するとリスクだけでなく利益も分散してしまうという話があります。時間的な利益の分散が望ましくないのであれば、逆に言えば短期的にまとまった利益の確保が望ましいとも言い換えられるわけで、そうなると長期保有の積立投資そのものが投資目的に合っていないという問題もあるかと思います

積立NISAを活用した積立投資は、「毎月15日といったような同じタイミングで、同じ金額を購入し続け、長期間保有し続ける」ことに最大の意味があり、ドルコスト平均法の効果も最大化されます。

投資の時間を分散することで「すぐに大きな利益を得られる」機会はありませんが、収益の上下のブレをより小さくし、「安定的な利益を長期間にわたって得る」ことが出来るようになります。

ドルコスト平均法一定の金額で定期的に買付することで、株価が安い時には購入口数が多くなり、株価が高い時には購入口数が少なくなります。結果として1株当たりの購入価格が平均化されますので、価格変動リスクを低減させることが出来ます。

②リスクが低いとリターンも低い

リスクが低いに越したことはないですが、極度にリスクを嫌いすぎて債権系ファンドばかりに投資していても、あまりリターンは望めません。

値動きの異なる資産に投資を分散させることでリスクを抑え、安定した収益を獲得できるのが分散投資の魅力です。

①でも触れたように、ローリスクの債権ファンドを複数銘柄持っていても、分散投資の本当の意味を理解しているとは言いがたいです。

債権を持つのであれば、債権を持つことによって得られる分散投資の効果を考えなければいけません。債権は一般的には株式と違う値動きをすると言われていますので、株式と債券の両方に投資することで、お互いのマイナスをカバーしあう効果が期待できますね。

また例えば「有事の金」という言葉がありますが、この3月のコロナ禍という有事の中で株価が大きく値を下げる最中にあって、SPDR® ゴールド・シェア(GLD)という金のETFが非常に伸びました。

ただこのGLDというETFは無配当ですので、GLDだけを持っていても値上がりしない限りはリターンは期待できません。しかしながら資産運用の主軸となる株式などとは異なる値動きをするため、他の資産が値下がりしたとしても、保有している資産全体の目減りを緩和する作用が期待できます。

最後に

僕も取り組んでいる積立NISAを活用した長期間にわたる投資においては、分散投資が有用なことはお分かりいただけましたでしょうか。

先ほどの「楽天VTI」はアメリカの数千もの株式に分散投資が効いているので、楽天VTI一本でも十分な分散投資が出来ているという意見があります。

ただし「株式だけでは不安だ」という方は債権などに分散投資するものアリです。

また「アメリカ一国集中だと不安だ」という方なら、アメリカを除く先進国株や新興国株、日本株への投資という選択肢も分散投資を可能にします。

自分の投資の目的やスタンス、考え方を整理して、自分に一番合ったスタイルの分散投資を見つけ出しましょう!

以上、エンティでした!Nice meeting you & Have a great day!!

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